外来で関わっていた方が、
「もう全然産まれる気がしないんです。」と口にしていました。
どうしてそう思うんですか？と尋ねると
「なんとなく。」と。
前駆陣痛も来ていて、明日が予定日
子宮口も３cm開いている
こちらから見れば”もう2、3日中に産まれるなぁ”という印象
運動もしている
ウォーキングもしている
体重は増えちゃう
でも産まれない！
これがすごくストレスだったようです
私たちが仕事をする中で
予定日が近づけば近づくほど
周囲からの「まだ産まれないの？」の声に
焦りを感じてストレスを募らせている妊婦さんによくお会いします
周囲のお気持ちもわかります
心配なんですよね
楽しみなんですよね
助産師の知り合いでそれが嫌で
親にさえ予定日を教えていなかった友人がいます
それくらいストレスが強いんですよね
外来では
「大丈夫大丈夫、産まれますよ。
産まなかった人見たことないですから。」と先生と３人で笑っていました
その日の深夜に出産されて
会いにいくと
「ねぇ！産まれたんだけど！よかったー！！！！」と
安堵する笑顔に会えました
話を聞いていると
妊婦健診の帰りに
「そっか、ほっといても産まれるか」と
気が抜けて
「もう今日はうーまないっ」と気楽に過ごしていたそうです
そして陣痛がくるなんて
ストレスから解き放たれた妊婦は強いですね。
つるんと出産してして
私が会った時はもうニコニコでした
私は助産師なので、友人や親族が妊娠すると
相談されやすい立場にいます
それってすごく嬉しいことなんだけど
予定日が近づくと、ついつい言ってしまいそうになるんですよね
「そろそろお腹張る回数増えてきた？」
「いよいよだね！」と
でもそこはぐっと堪えて体調だけを聞くようにしています
予定日はあくまでも予定日であって
赤ちゃんが産まれてくるお誕生日は違うことがほとんどなので
みなさん焦らず行きましょうね
なかなか運動する機会も減って
怖いニュースばかり聞いていると心が辛くなってきてしまいます
情報は大切ですが
出来るだけ気を張らずに
妊婦さんはゆーるゆるで行くほうが、力が抜けてとっても良いです
ストレスのない生活を作るのは
ご自身であり、
周りの環境です
ご家族・友人の皆さんの協力もとっても大切なので
そのあたりの環境は初期のうちに整えましょうね。
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