コロナウイルスの影響で、立ち会い分娩が制限されています
立ち会い分娩は、夫や家族、施設の許可があれば友人と共に
立ち会い出産をしている方も多くいらっしゃいます
立ち会い分娩に関して意見は様々だと思いますが
私個人の意見としては【超推奨派】です
立ち会い分娩とは、「見学をすること」ではありません
汗を拭いて、
水を飲ませて
腰をさすって
励まして
一緒に呼吸して
一緒に産む
そう、産みに来るつもりで来ていただきたいんです
立ち会い分娩とは「最大のサポーター」です
私たち助産師では超えられない家族の大きな信頼とサポートが確実にあります
時には、「あ、私お邪魔かな・・・」と思うほど
「何もできなくて不甲斐ないです、できれば変わってあげたい」と
旦那さんに泣かれてしまったこともあります
私たちからすると、この立ち会い分娩をする人の存在はとても大きく
妊婦のメンタルを保つためにも重要なものです
それが今
全くできなくなっているんです
外来では、それを聞いただけで不安に陥って泣いてしまったり
ただでさえ怖い陣痛を
さらに恐怖として捉えてしまっている人もいます
そこで、最近話題になっているニュースが
「テレビ電話立ち会い(オンライン立ち会いというのかな?)」です
実際に最近ご希望の方のお産に立ち会わせていただき
実施した感想なんですが
すごくいい!!
今までお仕事や距離の関係で立ち会いできなかった人たちも
みんなやってあげられた良かったのに!
と思うほどです
ご自身のケータイで、産婦さんがご自分のタイミングで電話をかけるんですが
(ほとんどの方がラインのテレビ電話使ってます)
ほぼお互いの顔を映しっぱなしで
陣痛が来てるのでたまに会話する程度
「大丈夫?」
「リラックスできてる?」
「深呼吸するんだよ!」
と優しいパパの声が聞こえます
陣痛が強くなってくると、ケータイを持っている余裕がなくなってくるため
パパサイドには
ほぼ天井が写りっぱなしになっていたと思います
それでも声をかけ続けてくれるパパ
私も出来るだけ、電話越しにも聞こえるように
「髪の毛見えてきましたよ」
「もう少しですよ」と声をかけて
空間を共有できる意識をしました
産まれた後には電話越して泣いているパパさん
「ありがとう、
一人で辛かったよね
頑張ったね
産んでくれてありがとう」
「ううん
たくさん声かけてくれてありがとう
心強かったよ」
会話を聞きながら、これは間違いなく立ち会い分娩だなって思いました
二人を見ていてなんだか私までうるっとしてしまいました
とてもとても素敵でした
スタッフプライバシーのこともあって
一時期二の足を踏んでいたテレビ電話ですが
やってみて本当に良かったと思いました
もしこれから出産予定で立ち会いできないことが確定している方は
パパと相談して
病院にも相談してみてください
そして助産師は
できるだけ本人の気持ちに寄り添ってあげてほしい
もしかしたら一生に一度の出産かもしれません
ママ達の出産にかける思いを
医療者が邪魔していいわけないんですよね
立ち会い・面会ができないという制限ならば
せめて代替え案を出してあげられたらいいと思います。
どんな時代でも
どんな状況でも
妊娠して出産するこということは
おめでたくて幸せなものであり続けてほしいです
その幸せのお手伝いをする仕事をしているからこそ
今こそママたちの気持ちを一番に考えたい
そう思わせてくれる出産でした
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